Real Ale Festival(RAF)は英国以外では最大のカスクコンディションエールが集まる(今年は150以上)ビアフェスティバルで、今回が5回目です。カスクコンディション、ボトルコンディションのコンペティションも行われます。

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3月2日 RAF2001の日々4日目 シカゴ
今日の出来事
Goose Island (Lincoln Park)
昼食にGoose Islandを訪ねました。
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ブルーパブGoose Islandはシカゴ市内に二軒あり、Real Ale Festivalの会場となるWrigleyvilleの方は、シカゴカブスのホーム球場の近くのちょっとした繁華街にあるのに対して、こちらはすぐ隣に大きな酒屋(『やまや』のようなもの)や電気屋(『コジマ電気』のようなもの)がある地区にありました。
レンガ造りの建物で非常に趣があり、さすがブルワリーらしく消火栓もご覧の通りです。

醸造装置は外から眺めるだけであまりじっくり見られなかったのが残念ですが、さすがに街中のブルーパブだけあってあまり大きな施設ではありませんでした。
ちなみにGoose Islandでは瓶ビールも売っているのですが、この瓶ビールはブルーパブとは別の工場で造られているようです。 ブルーパブにある施設はそこで提供する分だけを造っているようです。

ビールのラインナップはエール系を中心として11種類ほどありました。
そのうちカスクコンディションが2種、ニトロを使ったものが2種と一通りのエールが揃っていました。

BREW & GROW
街中にあるホームブルーショップを訪ねました。
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通りからちょっと怪しい路地に入ったところにこの店はありました。
外見もちょっと古めかしく近寄りがたい感じです。
しかしそんな外見からは想像がつかないほど店内は明るく、店員の兄ちゃんも非常に愛想が良く、彼が造ったビールを5種類(Stout, APA, Lite Pilsner, Pilsner, Cherry)ほど振る舞ってくれました。

一通りのものが置いてある極普通の品ぞろえという感じでしたが、注目はクーラーボックスを使ったビールサーバーで、中古$45くらいでした。
某じょーじくらぶに見せてやりたい値段でした。

RAF2001 (Festival Tasting Session#1)
Real Ale Festivalの二日目。
今日からいよいよコマーシャルカスクが飲めます。
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さすがにハナキン(アメリカにもそんなのあるのか?)だけあってか、Goose Island Wrigleyvilleは超満員。
この写真はもう終了まで30分くらいと迫ったときに撮ったものですが、我々が会場に到着した20:00頃にはこの倍以上の人でひしめき合っていました。

200以上のカスクがあるようで、まずリストをもらってもどれを飲んでよいのかわからないと言った感じでした。
ほとんどのカスクは目の高さ以上のところに置いてあり、ほとんどのカスクには写真のようにグラビティタップが取り付けられており、重力を使って注いでいました。
一方、下の方に置いてあるカスクにはハンドポンプ用のタップが取り付けられており、ハンドポンプを使っての抽出です。 そのためハンドポンプの数はそれほど多くないのですが、それでも全部で20や30はあるでしょうか。 普段はあまり見ることのできない光景です。

ボトルコンディションのセッションのビールを提供している会場は、カスクの会場からは少し離れているためか、非常に混んでいるという感じではありませんでした。
ここでは、ボトルから大きなピッチャーに出してそのピッチャーから各人のグラスにサーブしてくれるという、GABFなどでおなじみのスタイルで提供していました。 行った時間が少し遅かったせいか、品切れとなっているものもかなりありました。

会場では色々な人に合いました。
GABFでも会ったことのあるオッチャン(RAFではBottled-Conditioned Beer Kingという肩書きがあるそうです)や、昼に行ったGoose Island Lincoln Parkで我々のテーブルについてくれたウェイトレスのお姉さん、ホームブルーショップのお兄さんなど、シカゴでビールに関心を持っている人はほとんど全ての人が来ているのではないかと思わせるほどでした。

今日のビール
今日のブルーパブテイスティングログ

Goose Island (Lincoln Park)
イリノイのリージョナルブルワリーのブルーパブ。Goose Islandにはブルーパブが2件あって、もう一件がRAFの会場になっているGoose Island Wrigleyvilleです。
Smooth Oatmeal Stout
ニトロのオートミールスタウト。ニトロの泡がとてもきれい。
リンゴのようなフレーバーを感じる。
ロースティなフレーバーがあとに残る。温度が適当。スムーズ。ちょっと渋い。甘味のバランスがとても良い。

Honker's Ale
ペールエール。
これもちょっとりんごのフレーバーがある。渋味がある。モルティフレーバーが残る。炭酸強すぎる。

Smooth India Pale Ale
これも、少し、りんごのアロマ。ホップアロマはかなり強い。
けっこうドライでホップキャラクターは強力。渋味はあるけど強くはない。ニトロ(Smoothと付くやつはみんなニトロらしい)

Real Ale Festival 2001 - Festival Tatsing Session #1

Harviestoun Old Engine Oil (British)
野菜のにおいとフレーバー。ホップキャラクター無し。

Dent Aviator (British)
渋い、ホッピー、アセトアルデヒドたっぷり、これぞブリティッシュビーター。

Dent Kamikaze (British)
Aviatorとほぼ同じキャラクター。ちょっとだけ甘味が強い。

Cost Range Best Bitter - Cost Range Brewing Co.
イングリッシュビター、ベストビターカテゴリー。ホッピーでアセトアルデヒドで渋くてアメリカンっぽくない、とってもブリティッシュなビター。

Cascade Ale - Deschuttes Brewery
イングリッシュビター、ベストビターカテゴリー(ボトルコンディション)。色は明るく、ホップとモルトがすこしドライ目にバランスしている。ブリティッシュは渋みやアセトアルデヒドはない。

BridgePotrt ESB - BridgePort Brewing Co.
ESB、ストロングビターカテゴリー。ちょっとかわったホップアロマ、モルティなフレーバー、スムーズ。

AleSmith X - AleSmith
マイルドカテゴリ、すごく色が薄く、すごくホッピーでとにかくホップキャラクターが強力でアメリカンって感じ。マイルドのカテゴリーで参加しているが、ぜんぜんマイルドじゃあない。(悪くはないんだけど)

Bombshell blonde barley wine - Pizza Port Carlsbad
バーレイワーンカテゴリ。ホップとモルトのバランスがとても良い。アルコールは強力。

SLO Amber Ale - SLO Brewing Co.
ブラウンエールカテゴリ(ボトルコンディション)。ホップキャラクターが強い。特にフレーバーで。

Hoptown Brown-Nose Ale - Hoptown Brewing Co.
アメリカンブラウンエールカテゴリ。すごくナッティ、後味もすごくナッティ。ホップキャラクターははそんなに強くない。

Boscos Stout - Bosco Brewing Co.
フォーリンスタウトカテゴリ。穀物っぽいアロマ。ギネスのフォーリンスタウトのような木製ファーメンターのキャラクターはない。

Chipotle Porter - Sweetwater Tavern & Brewery
スペシャルティー、エクスペリメンタルカテゴリー。ハラペニョを使ったスモークポーター。ハラペニョピクスルの味、あとでちょっとヒリヒリする。

Titanic Smokestack Porter - Titanic Brewing Co.
スペシャルティー、エクスペリメンタルカテゴリー。スモーキーアロマが強力。一口飲むと最初はモルティな甘味。あとからスモーキーが来て長く残る。

Old 420 Wheat Wine - Flossmoor Station Brewing Co.
スペシャルティー、エクスペリメンタルカテゴリー。甘味、アルコール、濃厚で、すばらしくバランスがとれている。

Imperial Delusion - Mickey Finn's Brewery.
インペリアルスタウトカテゴリー。初期比重1.101にもかかわらず、甘味、モルティさがほぼ皆無。でちょっとフラットぎみ。

今日の買ったビールテイスティングログ

Cherry Rail - Cherryland Brewing
基本的には明るい麦わら色でほんのわずかにピンク色。チェリーのアロマが人工的、フレーバーも人工的でチェリーソーダのような感じ。

Bell's Expedition Stout - Kalamazoo Brewing Co.
インペリアルスタウト、強く濃いチョコレートアロマとフレーバー、強力なアルコール。

今日のベスト
SLO Amber Ale (Brown Ale, Bottle) - SLO Brewing
ボトルコンディションにもかかわらずホップの香りが良く出ていて良かった。
なぜか知らないけど、Brown Aleにカテゴライズされている
Old 420 Wheat Wine - Flossmoor Station Brewing Co.
濃厚さとそのバランス感覚がとてもすばらしい。
Chipotle Portor - Sweetwater Tavern & Brewery
香りも味も強烈にスパイシー。飲んだ後の舌は、30分間再起不能(マジ)。
etc:デンバーの様にIDカードを見せて飲まなきゃいけない事がまったくない。私は大人びた様だ。

社名、団体名は「株式会社」等の表記を省略させてもらってます。
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