毎年シカゴで行われるReal Ale Festivalに参加するためにアメリカを訪れた我々はデトロイトに降り立った。これは、ミシガン州デトロイトからイリノイ州シカゴまで、約600kmのビールの旅の記録である。

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今日の出来事
Founders Brewing Company
グランド・ラピッズの街中にあるブルワリー、Founders Brewingを訪ねました。
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旅館からグランド・ラピッズの中心街へ向かって20分ほどで目的地に到着しました。 昨日は宿の周辺しか回らなかったのでグランド・ラピッズはかなり小さな町かと思っていたのですが、高いビルもいくつかあってそれなりに大きな町だということが判明しました。

ブルワリーの近くに看板でも出ているかと思い自動車を流していたのですが、それらしきものはなかなか発見できませんでした。 偶然、ビルの窓から見えた醸造設備のようなもので、やっとそれとわかりました。 外見ではほとんどわからないので、知る人ぞ知る工場と言ったところでしょうか。

すでに買って飲んだビンビールが二本とも素晴らしく良くできていたので大いに期待して入店です。 カウンターの上に掲げられているビールメニューを見るとかなりたくさんのビールがあります。 なるべくたくさんのビールを飲むために小さなグラス(5ozくらい?)で注文しました。 ビールはどれも良くできており、大いに期待に応えてくれ全員満足しました。 特に何種類もあった高比重ビールが面白く、買って帰りたいものばかりでしたが残念ながらビン詰め品はないとのこと。 ぜひ一日街中に滞在してゆっくりと飲みに来たいところです。

ブルワリーツアーをしたいと話したところ、当初「ビン詰めで手が放せないから」との理由で断られてしまったのですが、ブルワーの一人が出てきて「30分後くらいにラインを止めるので、それまで待てるか」と言ってくれたので案内してもらうことができました。

醸造設備は30バーレルと大きな釜でした。 ミシガン州では第5番目の醸造量だそうです。 マッシュ・タンは温度調節ができない設備だそうで、夏期限定の小麦ビールも含めて全てシングル・インフュージョン・マッシングで造っているそうで、エール以外は造っていないとのことです。 またイーストも全てAmerican Ale Yeast (#1056)を使っているそうです。

醗酵容器は最近入ったもの古いものとがありました。 ビン詰めは一分間に50本詰められる機械だそうですが、常に3人いないとできないそうです。 ケグの貯蔵庫も見せてもらいました。 こちらは常時5℃程度になっており写真にあるようにバーで出すビールもここから供給されているそうです。

面白かったのはテストバッチを作る装置です。 満タンで3bblくらい入るとのことです。 造るときによってその量はまちまちだそうですが、ほとんどホームブルーと同じことをやってテストするそうです。

New Holland Brewing Company
続いてNew Hollandという小さな田舎町にあるブルワリーを訪ねました。
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グランド・ラピッズから小一時間行ったミシガン湖にほど近いNew Hollandと言う町に目的のブルワリーはありました。 カラマズーへ向かう途中というわけではないのですが、お勧めとのことで、少し遠回りになりますが寄ってみることにしました。

中心街は古い感じの町並みになっており、良い雰囲気です。 その中の歴史的な建物の中に目指すブルワリーは入っていました。 出かける前に調べた情報ではNew Holland Brewingは工場のみだったのですが、最近このブルーパブができたそうで、工場の一般公開はやめたとのことです。 そんなわけでブルワリーツアーはできませんでした。 なお、最新のMichigan Beer Guideによれば4.5bblの小さな醸造装置はあるそうですが店内から見ることはできませんでした。

前出のFounders Brewing内を案内していくれたブルワーがここで修業したそうで、良いブルワリーだと教えてくれたので結構期待していきましたが、Foundersの方が良かったという印象です。 それでも特に悪いというわけではなくそこそこのビールでした。

面白かったのはパイントで注文すると広口ビンで出てくるというスタイルです。 店に自分のグラスをキープしておくマグ・クラブの置きグラスもこの広口ビンになっていました。

肝心のビールですがカラメルが強いのか醗酵が未了なのかわかりませんが、全体的に甘い傾向でした。 中にはワォートを煮ているときの香りのするビールもあり、ちょっとガッカリでした。

Kalamazoo Brewing Company
Bell'sで有名なブルワリーを訪問しました。
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ミシガン州で最大の醸造量を誇るのがこのブルワリーです。 このブルワリーがあるからか、カラマズーがミシガン州で最もビールな町とされているようです。 ミシガン州をはじめシカゴの酒屋でもここのブランドBell'sは売られいるところを見ると、かなりのファンがいるものと思われます。 そのためかギフトショップも独立して設置されており、グッズの品ぞろえもロゴTシャツはもちろん、フリース、サイクリング・ジャージまでかなり豊富に揃っていました。

大きな通りを自動車で走行していたところ、「Bell's」の看板を見つけて入ってみたところそこはオフィス。 夕方だったためか人気もない感じでした。 目的のタップルームへの案内図等もなく辺りをうろうろしていたところ、見知らぬおじさんがタップルームの場所を教えてくれました。 ちょうどオフィスの裏手の小さなドアが入り口となっており、看板も出ていないため初めての人はちょっと戸惑うのではないかと思います。

店内はかなり広く、200人くらいは入れそうな感じでした。 カウンターに座っていくつかビールを注文しました。 ラインナップは7種類とそれ程多くはなく、一人2種類ずつ合計6種類飲むことができました。 Amber Aleに硫黄臭が強く感じられた以外はどれもそこそこ良くできていました。 しかし、以前飲んだことのあるExpedition Stoutのカスク版(せめてケグ版)とかを期待していた身としてはちょっとガッカリでした。 せっかく工場直営なのだから珍しいモノも置いてあったらいいのになあと思いながら店を出ました。

今日の買い物
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Foundersのグラス。 Foundersのキャップ kalamazoo(Bell's)のグラス
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kalamazoo(Bell's)のフリスビー kalamazoo(Bell's)の栓抜き kalamazoo(Bell's)の栓抜き
その2
こちらは安いのでおみあげ用
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kalamazoo(Bell's)のバンダナ kalamazoo(Bell's)のステッカー
今日のビール
今日のブルーパブテイスティングログ

Founders Brewing
Grand Rapidsにある。5番目だったかな?にミシガンで大きなブルワリーだそうです。かなり大きなキャパのパブがある。ここのビールは行く前に買って飲んだ瓶もすばらしいビールだった。
Sperkling Ale
11.5%のアルコール。(カラメルモルトじゃなくて)キャラメルのようなアロマとモルトのアロマ。少々にごりあり。とてもアルコホリックで甘味が強い。すごい高アルコールながら荒々しさは無くスムーズ。

Raspberry
11.5%のSperkling Aleをベースに大量の(本物の)ラズベリーを使った13%の超高アルコールフルーツエール。ラズベリーアロマがすばらしい。本当のラズベリーを使っているだけあって赤く濁っているが、ものすごい高アルコールでかつ非常にスムーズでフレッシュなラズベリーフレーバーのバランスがとても新鮮なとてもすばらしいビール。

Pale Ale
とてもホッピー。シトラスホッピキャラクターが強力。その割に渋みはほぼ感じられないすばらしいアメリカンペールエール。シェラネバダよりすばらしい。

Xtra Pale Ale
ホップキャラクターをおさえ、多少モルトよりにバランスしているが、とてもライトなビールでさわやかで飲みやすいビールとして造られている。

Imperial IPA
IPAの高比重バージョン9.2%。IPAがモルティになって高アルコールになったもの。アルコホリックながら荒々しさはない。

Smoked Chili IPA
Imperial IPAにスモークチリを漬けたビール。チリのアロマが爽やか。フレーバーに強力なチリはなく、アフターテイストに適度な辛みが残る。たいへん良く出来たチリビール。

Dirty Busterd Scotch Ale
8.1%のストロングスコッチエール。モルトアロマはスコッチエールにしては弱め、モルトフレーバーは複雑で若干スモーキー。ホップキャラクターなし。アルコホリック。キャラメルキャラクターなし。エステルなし。とても好みのスコッチエール。長期エイジングがとても楽しみなビール。

Coffee Stout
アロマ、フレーバー共に最初はまるっきりコーヒー。そのうちモルトが感じられるようになる。とてもクリーンで、コーヒーが最前面に
大きく出ているすばらしいビール。

Oatmeal Stout
モルテッドミルクのようなモルティなアロマ、フレーバーはチョコレート、かなりドライであまりオートミールキャラクターは感じられない。

new Holand Brewing
Holandのダウンタウンにあるパブ。ブルワリーは別の所にあるが、見学はできないらしい。
Paleooza Pale Ale
アメリカンペールと表記されている割にアメリカンペールエールになっていない。ホップアロマは少ない。フェノリックアロマが感じられ、クリーンな感じがしない。

Mad Hatter IPA
こちらはIPAになっていないが、アメリカンペールエールとしては優秀なビール。

Michigan Cider
ここではワイン、サイダーも造っている。Michigan Ciderスパークリングサイダーでリンゴのフレッシュなアロマがある、かなりライトなサイダー。アルコホリックさも全く感じない(弱そう)

Full Circle
シングルモルトというサブタイトル付き。(ピルスナーモルトのみ)で、ホップのザーツのみらしい。まったく普通のライトラガー。サルファリーでモルト、ホップキャラクター弱。

Kamalazoo Brewing
とても有名なブルワリー。Bell'sブランド。Kalamazooにあるが、パブがとても分かりにくい所にある。
Best Brown
とてもモルティさとホップキャラクターがバランスしているブラウンエール。

Third Coast Beer (Pale Ale)
かなり苦味が強力。渋味はあまりない。

Winter White
フルーツガムとフェノリックな感じがつよいベルジャンっぽいビール。外見はベルジャンホワイト。ベルジャンホワイトにしてはボディがある。

Kalamazoo Stout
チョコレートアロマ。とても甘い。

Amber Ale
サルファリー、かなり甘い。

Porter
ロースティアロマ。ロースティーフレーバー。甘味がかなり。

今日の買ったビールテイスティングログ

Celis White - Michigan Brewing Co.
ケグ版があまりにすっぱくて「?」だったので、瓶をMichigan Brewingで買ったもの。Celisの名前に恥じないすばらしいベルジャンホワイト。

Hamtramck - Michigan Brewing Co.
色はとてもライト。サルファリーなアロマ大。フレーバーもライト。かなりすっぱい。

Sunset Amber Lager - Michigan Brewing Co.
それ以外のアロマを全て消し去る、強烈なDMS。モルトフレーバーとホップフレバーは適度にバランスしていて良好。

今日のベスト
Imperial IPA - Founders Brewing
ここのビールはどれも良かったが、ちょっと珍しいビールと言うことで。 アルコール9.2%のビールでホップのアロマも強いのだが、飲むと甘味があって普通のバーレイ・ワインとはちょっと違う感じ。 ビン詰めバージョンが欲しかった。
Raspberry - Founders Brewing
こんなフルーツビールは初めて。新しい世界が広がったような。

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